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喪服に家紋入れ。その2

2011年03月16日

昨晩浜松でも地震がありました。
震度3ということでそれほど大きな揺れ
ではありませんでしたが、時期が時期
だけに普段以上に身構えてしまった
のは私だけでしょうか?


さて、家紋入れの職人STさんのが専用の台に喪服
を置いて石持(こくもち)の上に紋型を正確にセット
しました。
これが歪んでいたりずれていたりすると当然のこと
ですが、家紋が綺麗に入りません。

喪服に家紋入れ。その2

特にこの「向かい蝶」は見てのとおり家紋の中でも
やや細かくて繊細な家紋の部類に入ります。
もう少し単純な家紋の方が私的にはご紹介しやす
いのですが、家紋入れ職人STさんの意地でしょうか、
あえてこの家紋の喪服を選択したようです。

石持の上にセットした紋型の上から、スキージという
道具に染料を付けて刷り込みます。
このときの染料の量と力加減がとても重要で、染料
が多すぎても少なすぎても、また力が強すぎても弱
過ぎてもうまく家紋が入ってくれません。
その加減はいわゆる職人の勘ですね。

喪服に家紋入れ。その2

さて、「向かい蝶」は綺麗に入ったでしょうか?

喪服に家紋入れ。その2

紋型で刷り込んだ後に「縁消し」という作業を行います。
これは家紋やその周りを修正、整理したり、染料を喪
服になじませるなどいわゆる家紋の仕上げ作業です。

喪服に家紋入れ。その2

特に喪服の色は「黒」といっても様々な「黒」があり、また
家紋には丸付きのものや丸無しのものがあるので、その
たびに作業内容は微妙に異なりるため、この「縁消し」も
とても繊細な作業となります。

喪服に家紋入れ。その2

さて、「向かい蝶」の家紋入れが仕上がりました。
蝶と言うより「蛾」みたいな感じがしないでもないです
が、いかがでしょうか?



以上、きものケアアドバイザー“友禅大使”でした。



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Posted by 友禅大使 at 12:23│Comments(0)書き紋
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